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ザ☆2億光年そのいち


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 ―――――エメット、悪いが今すぐ帰って来てくれ。―――――



「はぁ!?何言っているんだ、俺は今イヴァリースのパブに居るんだぞっ!!」







 思わず叫んだ後に後悔した。他愛無い話で盛り上がっていたワイリー、チェルニー、ベントンがきょとんとした顔で自分を見ている。
 その奥の席で一勝負していたドメニコとムジカも、チェス盤から目を離して何事か、という表情をしていた。ドメニコは動かそうとしていたポーンの駒を持ったままだ。



 そして、すぐ横でモルボルぬいぐるみ相手にママゴト中だったポーリーヌが、つと彼を見上げ

「知ってるヨ?」

と一言。








「すまん。何でもない、続けてくれ。」

 赤面した狩人が咳払いすると、チェスを打っていた二人は、すぐに勝負に戻っていった。





「チェックメイト。」


 やや、微笑みを含んだ穏やかで優しいドメニコの声。あいつは相手を追い詰めた時ほど優しい声になるよな、とエメットは思った。


「わわ;い、今何処に打ちました?!って、ポーンに王手かけられるとは!;」
「歩兵でも、油断した王様を手に掛けるくらい造作無いって事さ。」





 一歩出遅れたらしきムジカと、中々物騒な事を笑顔で言い放つ青魔道士。

 ドメニコに追い込まれているこの幻術士、そそっかしい様に見えて、こういった頭脳戦には滅法強い。この集まっている仲間の中で、彼とチェスで勝負して互角に戦えるのは、今大戦中のドメニコくらいだろうか。
 既に魔道士同士の勝負は一時間以上経過している。このピンチも、ムジカは乗り切るだろうから、さらに延長戦になるのは目にみえている。



(ドメニコもよく付き合っていられるものだな。)

 チェスは嫌いじゃなかったが、勝負はさっさとつける方がエメットは好きだった。







「おい、お前さ。」

 横を見れば、心配そうなワイリーの顔。

「何だ。」

 つい先程恥をかいたばかりのエメットはイライラと応える。


「頭大丈夫か?」
「貴様なッ!」



 ふざけるんじゃない、と席を立ったエメットに、ワイリーも負けじと立ち上がる。ちなみに自分の感情が相手のものと比例しやすいのが、この盗賊の悪い癖だ。




「何だよ!人がせっかく心配してやってんのに!」
「言い方って物があるだろ、言い方が!」



 互いに相手の顔を引っ張っているので、ポーリーヌが「わーいへんなおかお~ww」と手を叩いて喜んでいる。



「他のお客さんもいルし、二人ともその辺でやめてけろ;な?」


 ベントンが仲裁に入った時、エメットの耳に再び声が響いた。








 ―――――おい、聞いているのか?






「悪い、ちょっと待っててくれ。」


 どちらともなく返事をすると、ワイリーにつねられて赤い頬をさすりながらエメットがパブを出て行く。






「何だあいつ?」

 それを見送りながらも、皿の上の焼き菓子に手を伸ばすチェルニー。すかさず、ワイリーがその手を押えた。


「待て、それは俺のだ。」
「こんなの、食ったもん勝ちだろ。」



 チェルニーは悪戯っぽく笑い、今度はもう片方の手でそれを口に頬張った。



「あ、てめぇ!」
「うぉ、すげーうめぇ!お、こっちのも頂きー!!」
「返せよ。」
「腹ん中に入っちまったモン、どう返せってんだよ。まさか吐き戻せって言うんじゃないだろうな?」



 出来ない事はないけどさ、そんなん食いたいのか?と、さも嫌そうな顔をするチェルニーに、そーゆー意味じゃねぇよ、とワイリーが脱力する。




「もういい、くれてやる。」
「本当か!?サンキューwお前、太っ腹だな!」




 目を輝かせて、皿を両手で抱え込み引き寄せる少年―――ではなく、誰も気付いていないが‘一応’少女闘士。少し前に夕食を五人前平らげたばかりだというのに、この底無し腹である。


「全部とは言ってないだろ。」



 呆れながらも、皿の淵を持って取り返そうとしているシーフに、ベントンは苦笑混じりで言った。

「皆で仲良く分げだら良い話だべ。な、ポーリーヌ・・・??あんれ?いねェなァ、何処さ行っただ、ポーリーヌ?」





 ベントンは周囲を見渡したが、彼の長身をもってしても、店内に幼いヴィエラを見付ける事は出来なかった。















「爺さんが・・・倒れた?」




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 小説の「落書き」なので、後書きはナッシング。






 
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